「趣味や生きがい」として音楽・楽器演奏を楽しんでいたのに、手の指の第一関節が徐々に変形し激痛を伴う”ヘバーデン結節”と診断されて、「大好きなギターやピアノが弾けなくなるのでは・・・」と悩んでいる方。
経験者として、その悩みに答えます。
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目次
本記事の内容
数年前にへバーデン結節と診断されて一時はギターを諦めかけましたが、同じ症状に苦しみながらも音楽を続ける友人達に勇気をもらい、試行錯誤しながら病気と向き合い現在もギターやバンドを続けています。
今回、ギタリスト(ミュージシャン)の職業病ともいえる”ヘバーデン結節”経験者として「改善のためにこれだけは絶対やるべき!」ことを紹介します。
ポイントは以下の通り。
筆者のプロフィール
✔ギター歴50年の男性(65歳)で現在もライブ活動を継続中
✔5年前にへバーデン結節の診断を医師から受けるが治療法はないと告げられる
✔自分なりに色々治療(法)を勉強・試行し現在に至る
✔現在は以前にもまして活発に趣味の音楽(バンド)生活を送る
※ただし本記事の内容は医学的根拠を持つものではなく、あくまで私の経験談であることをご理解ください。
読者へのメッセージ
本記事は以下のような方にとってヒントになると思います。
✔ヘバーデン結節の痛みで楽器演奏を続けることに不安を感じている人
✔ヘバーデン結節の痛みで楽器演奏を断念している人
✔ヘバーデン結節の治療を色々試してもなかなか改善しない人
この記事を読むことで「痛みを緩和しストレスを軽減させ、今まで通りに楽器演奏が続けられる」自信と希望が持てることを目指しています。
治療法はあるのか・・・??
・指の違和感が始まり
今から7年ほど前、ギターを弾くときに左手の人差し指と小指、ピックを握る右手の人差し指の第一関節に軽い痛みや熱っぽさを感じたのが始まりでした。
第一関節に瘤(こぶ)ができていて、触ると激痛が走り少し指が曲がったように思いました。
最初は違和感程度でしたが、段々と痛みが強くなり2~3か月後には弦を抑えることやセーハ(※)ができない状態まで悪化しました。
誤って指をぶつけた時など、あまりの激痛でうめき声をあげることも。
※1本の指で複数の弦を同時に押さえることを“セーハ”、または“バレー”と呼びます。 人差指で全弦(1~6弦)をセーハするF(コード)は初心者がギターをマスターするうえでの最初の大きな壁、難関として有名です
このころは患部がうずいて酷い時はギターを触ることもできないほどでした💦。
・有効な治療法がない!? ~ヘバーデン結節~
一向に症状が改善することはなく、藁にもすがる思いで整形外科を受診。
レントゲン写真で関節の軟骨がすり減っていることが判明、–へバーデン結節–との診断でした。
(参照「へバーデン結節」|日本整形外科学会 症状・病気をしらべる (joa.or.jp))
医師に一刻も早く症状を改善したいと訴えましたが、医師からは・・・
・・・という予想しなかった、なんとも身も蓋も無い言葉が返ってきました。
処方箋は「なるべく指は使わず痛くなったら湿布をしなさい」。。。これだけ??
その後、別の整形外科にも行きましたが、そこでも診断と対応はほぼ同じでした。
これが現代医学の現実か!と落胆の思いでした。
専門の医者が全く頼りにならない状況を嘆いていても仕方がない。
そこで自分で何とかするしかないと思い、
・SNSで片っ端から情報収集したり
・同じ症状に悩む友人にアドバイスを求めたり
・整体クリニックやリンパマッサージに通ったり
とできるだけのことはやりました。※整体にはネットで調べて10箇所以上行きました。
しかし、色々やってはみたものの症状は残念ながら目立った改善は見られません。
特に冬場は寒さで指先の血流が滞るのか、患部が疼いて痛みが酷くなりました。
独自の治療法を模索
独自のへバーデン結節治療の模索が始まりました。
ここからは、暗中模索の中で私が得たポイントや気付きを紹介します。
ポイント1. 良くなることを信じて諦めない
そもそも病院に駆け込んだのも痛みを抑えて好きなギターを続けるためでした。
しかし意に反して医者からはギターを諦めるよう言われましたが、簡単に諦められるものではありません!。
実は当時私は前立腺癌の治療中でもあり、先の見えない癌治療生活から精神的に落ち込むことも多く、音楽(ギター)はその苦しみから一時的でも自分を解放してくれる希望でもあり妙薬でもありました。
それが指の痛みで駄目になるなど、当時の自分には到底容認できませんでした。
絶対に治してやる!・・・という強い思いがありました。
今思えば、この気持ちがあったからこそ色々な治療法にトライできたと思います。
やはり「病は気から」だと思います。
ポイント2. 安価で痛みの軽減に一定の効果が望めるテーピング
痛みが酷かった頃を振り返ると、必ず左手小指と人差し指の患部にテーピングしながら演奏していました。
実際これだけでかなり痛みは和らぎます。費用もあまりかからず対処も簡単でおすすめです。
ただし、問題もあってテーピングした指の可動域は明らかに狭まります。
要するに指の第一関節が曲げにくいので、ギターが弾きづらいわけです。
痛みの緩和を取るか、指の動かしやすさを取るか・・・悩ましい問題ですが、痛みをこらえて弾く辛さを思えば選択の余地はありませんでした。
テーピングは安価で簡単ですが一定の効果は望めます。即効性という点では正直これが一番有効でした。ただテープ幅が結構広いので第一関節に巻くには広すぎて指が曲げ辛いという問題がありました。そこで私は巻くときに、ハサミでテープ幅(長さではない!)を半分に切って使っていました。こうすれば痛みを抑えつつ、指の可動域がかなり確保できます!。
ある整体師からは「痛みに耐えて指を反対側に反らすのが良い」と言われ、信じて暫く続けましたが結局痛みが酷くなっただけでした。やはり情報は玉石混交で、自分で取捨選択するしかありません。
ポイント3. 血流をスムーズにする
■マッサージを欠かさない
血流の流れを良くすることが体調管理に良いことは素人でも理解できます。
これは指先でも同じで、できるだけ指のマッサージ(付け根から指先へ)は大事です。
経験から言うと、特に冬場のケアが重要でした。
理由は、言うまでもなく寒さで指がかじかんで血流が悪くなって痛みやうずきが酷くなったからです。
想像してみてください。
寒い冬場に外出先から帰って、冷え切って固くなった指先ではギターを触る気にもなりませんね。
だから、ギターに触る気持ちを起こすためには手っ取り早く指を温めてほぐす必要がありました。
3年ほど前に以前から欲しいなと思っていた手のひらと指のマッサージャーを購入しました。
これならTVを観ながらでもできるしタイマー(15分)が付いているので寝落ちしても大丈夫です。
複数メーカーから同様の商品が出ていますが、ネットの評判と店頭でよく見かけることもありこれに決めました。
温熱機能もついているので、指をほぐしながら温めることもできて一石二鳥で重宝しています。
実際に手のひら全体をマッサージすると、血行促進や疲労回復、リラックス効果が期待できます。
また、手のひらには多くのツボがあり、ツボを刺激することで内臓の調子を整える効果も期待できます。
今も毎日使っています。
ポイント4. 手を温める
■朝風呂に入る
朝起きると体の節々が硬くなっています。全身がまだオン状態になっていなくてスムーズに動けない状態ですね。特に起き抜けは膝の関節などこわばって階段を降りるのが怖いくらいです。当然、指の関節も同様です。
私は40代の頃から朝風呂(前日の残り湯を追炊き)で体をほぐすことをルーティーンにしています。
比較的ぬる目のお湯(39度くらい)で15~20分くらい浸かりながら、体をリラックスさせます。
特に冬場の寒い朝は体を温めて気分と代謝を上げる効果は絶大です。
指先を湯船につけてマッサージするだけで気持ちよくほぐれてくるのが分かります。
朝からお風呂はちょっと。。。という方には、洗面台にお湯を溜めてしばらく手を浸すだけでも効果はあると思います。
ポイント5. サプリも活用する
■サプリメント
ある時、ネットで色々調べる中でエクオール(※)という物質がへバーデン結節改善に有効との記事を見つけました。(以下参照)
ヘバーデン結節に対するエクオールの有用性 |Web医事新報|日本医事新報社 (jmedj.co.jp)
私は大塚製薬の「エクエル」というサプリを定期購入し、約3年間服用しました。
服用後に劇的な効果がある・・・という即効性はありません。
しかし、ゆっくりと確実に痛みが和らいできている・・・という実感はありました。
現在は症状が落ち着いていることもあり、服用は中断しています。
個人的には、サプリであり薬のような副作用の心配も少ないこともあり、試してみる価値はあると思います。
※参考までに、以下のYouTubeでは整形外科医の方が、ヘバーデン結節に対するエクエル(エクオール)の実効性(可能性)についてそれぞれ私見を語っています。
※定期購入すると「わたし日和」という冊子が同封されてました。気楽に読めてためになりました。
■痛み止め薬
現在はかかりつけ医に安全を確認した上で、ロキソニンを適時服用(一日最大2錠)しています。
特にライブのある日などは本番で痛みが出ないよう、出かける前に2錠服用しています。
痛みを抑えるための、ある種トランキライザーみたいなものかもしれません。
ポイント6. 同じ悩みを持つ仲間と情報交換する
1人で悩んでいるとついつい悲観的になってしまいます。
「もうギター弾けなくなるのかな」とか「バンド活動もそろそろ潮時かな」とか・・・
そんな時は同じ悩みを持つ仲間と情報交換するのが良いと思います。
以前フェイスブックに思い切って自分がへバーデン結節でギターが弾けずに苦しんでいることを書き込みました。
昨年の9月ごろから手の指関節の痛み(左手の小指と人差し指&右手の人差し指の第一関節)がひどくなってきて、整形外科にいったところ、「へバーデン結節(https://www.joa.or.jp/…/sick/condition/heberden_nodes.html」という変形関節症だそうで老化とギターが原因らしく、治療法はない!ギターをやめて極力手を酷使しないこと・・・とのなんとも愛想ない、身もふたもない診断をくだされました(;^_^A。最近では、痛みがひどくなってきて特に左手小指はギター弾くと激痛が走るので、ギターに触れない、ギター弾くのが辛い状況で困ったことになっています。そこで、同じ症状を経験されて症状が改善された方がいらっしゃったら、是非有益な対処法や治療法をご教示願えればありがたいですm(__)m。よろしくお願いします。
すると驚くことに、この二つの投稿に50件を超えるレスポンスがありました!。
これはその中のほんの一部の抜粋ですが、思った以上に友人(音楽・バンド仲間)の中にもこの病気で苦しんでいる人が多いことに驚きつつ、それでもみんな病気に負けずに頑張っていることが分かって勇気をもらえました。
悩んでいるのは自分だけじゃないことを知ること、そしてお互い情報交換しつつ励ましあって病気に立ち向かうことが大切だと思いました。
→ ヘバーデン結節対応策:ギター演奏に関する具体的対処法はこちらから
まとめ
以上が、私がやってきた(現在も続けている!)対処法です。
とにかく大事なのは、諦めずに続けること。
ただし、ヘバーデン結節は進行性の症状であり、現代医学ではまだ完全に治すことはできません。
このことを理解した上で、この病気に向き合うことが大切です。
そしてこの病気は進行や回復度合いにはかなり個人差があるようです。
私の場合は音楽(バンド)を出来る限り続けたいという強い思いが症状改善のモチベーションになりました。
因みに、複数の方のブログでも書かれてましたけどローリング・ストーンズのキース・リチャーズもどうやらへバーデン結節みたいですね!。第一関節の指の瘤(こぶ)の凄いこと(;^_^A。ほとんど全部の指がやられてますね~!!。それでもいまだに現役バリバリでギターかき鳴らしてます!!。
一説によるとあのBEATLESのジョージ・ハリソン(George Harrison)やあのCREAMのジャック・ブルース(Jack Bruce)もヘバーデン結節だったのではということです。超有名ミュージシャンもこの病気では苦労してたんですね。
でもそんな状態でも素晴らしい音楽を残してくれていますね、流石です、勇気もらえますわ~💛
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