前回のブログで「ヘバーデン結節」の原因が”モヤモヤ血管”にあることを紹介しました。(以下参照)
しかし、この”モヤモヤ血管”が実際どんな血管で、どのように形成され、なぜヘバーデン結節の引き金になるのかが今一つ良く分かりませんでした。
そこで今回はあくまでネット情報を頼りに、調べてみました。
目次
モヤモヤ血管:長引く痛みの謎を解くカギ
※今回ブログには、羽鳥慎一モーニングショーでヘバーデン結節の説明をされていたOKUNO CLINICの奥野医師のSNSその他を参考にさせていただきました。
モヤモヤ血管って、なんだか煙が立ち込んでいるような不思議な名前ですよね。
実は、このモヤモヤ血管こそ、五十肩や腰痛、膝の痛みなど、長引く痛み(慢性疼痛)の謎を解くカギとなるかもしれないのです。
そもそもモヤモヤ血管って何?
モヤモヤ血管は、炎症や損傷によってできる 異常な血管 です。正常な血管とは異なり、以下の特徴があります。
- いびつな形 で、まるで煙が立ち込んでいるように見えることから、モヤモヤ血管と呼ばれています。
- 血管壁がもろく、穴がたくさん空いている ため、炎症細胞が血管の外に漏れ出てしまうことがあります。
- 動脈と静脈の間にトンネル(シャント)ができることがあります。
詳しくは以下を参照ください。
モヤモヤ血管はどこにできる?
モヤモヤ血管は主に 関節周辺 にできます。特に、以下の部位にできやすいことがわかっています。
- 肩(五十肩)
- 肘(テニス肘)
- 膝
- 腰
- 足の裏(足底筋膜炎)
- 指関節(ヘバーデン結節)
モヤモヤ血管が原因でどんな症状が出る?
モヤモヤ血管は、主に 長引く痛み(慢性疼痛) の原因となります。
慢性疼痛とは、3ヶ月以上続く痛みのことを指します。ケガや病気の治癒過程で起こる急性痛とは異なり、原因となる組織の損傷が治癒しても痛みが残ったり、原因自体が不明だったりする点が特徴です。
なぜモヤモヤ血管が痛みを引き起こすのか?
その理由は、まだ完全には解明されていませんが、いくつかのメカニズムが考えられています。
- 炎症物質の放出: モヤモヤ血管から炎症物質が放出され、周辺組織を刺激して痛みを引き起こす。
- 神経の増生: モヤモヤ血管とともに 異常な神経 が増生し、痛みに敏感になる。
- 虚血: モヤモヤ血管の シャント によって、本来酸素や栄養素が行き渡るべき組織に十分な血液が供給されず、虚血状態となり痛みを感じる。
人間の体には基本ルールがあって、それは
血管と神経は一緒になって伸びる ・・・ものだそうです。
つまり血管が増えた部位には神経も増えるので、その余計に増えた痛みの信号が脳に送られることになるのです。
しかも、残念ながら一度増えたモヤモヤ血管と神経は簡単には減らないことから、痛み止めや湿布といった対処法では根治には至らないということです。
さらに年齢的には40歳を過ぎたころから”モヤモヤ血管”が増えてくることも分かっており、中年以降に発症が多いのもうなづけます。
まとめ
モヤモヤ血管は、長引く痛みの原因となることがわかっている、近年注目されている病態です。
MRI検査で診断することができ、投薬やカテーテル治療、手術などの治療法があります。
内容を自分なりに要約すると、
モヤモヤ血管は、MRI検査 で観察することができます。MRI検査は、磁場と電波を用いて体内を詳細に画像化する検査です。
モヤモヤ血管の治療法としては、主に以下のものがあります。
モヤモヤ血管について、もっと詳しく知りたい場合は、以下の情報源を参考にしてください。
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