ギター愛好家必見!へバーデン結節に優しい演奏法7つのコツ

健康生活

ヘバーデン結節と診断された筆者が、少しでも長く楽しく演奏できるように「エレキギターを演奏するときに気を付けているポイント」を紹介します。

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目次

本記事の内容

以前のブログ ”【へバーデン結節でお悩みの方へ】経験者がギターを弾き続けるためにやっていること!”ではメンタル面や痛みへの予防・対処法に関する考え方・方法を紹介しました。

【必読】へバーデン結節でも諦めない!ギタリストが実践する痛みとの共存法
ヘバーデン結節で好きな楽器演奏を諦めざるを得ないと考えている方に、少しでも勇気と希望を感じていただけるように数年間に渡って自分自身が実践してきたヘバーデン結節克服法を紹介します。

そこで今回は、「実際に演奏するときに気を付けている!」ことについて紹介します。

ポイントは以下の通り。

①弦を細いものに変える

②弦高を低めに調整する

指がフレットに対して水平になる構え位置で弾く

④弾きやすいコード・運指やポジションを探す

⓹可能なら全体のチューニングを半音下げる

⑥練習では30分以上は続けて弾かない

⑦痛みや違和感を感じる時は迷わずテーピング

⑧SNSなどで常に参考になる記事をチェックする

 

筆者のプロフィール

✔ギター歴50年の男性(65歳)で現在もライブ活動を継続中

✔6年前にへバーデン結節の診断を医師から受けるが治療法はないと告げられる

✔自分なりに色々治療(法)を模索・試行し現在に至る

✔現在は以前にもまして活発に趣味の音楽(バンド)生活を送る

※ただし本記事の内容は医学的根拠を持つものではなく、あくまで私の経験談であることをご理解ください。

読者さんへのメッセージ

本記事では”へバーデン結節”のためにギターを弾くことが辛い・・・といった方に向けて書いています。

本記事では”へバーデン結節”でもギター・バンド活動を諦めることなく続けられるように、演奏面で私自身が実践してきた工夫やヒントを紹介します。

指を酷使しない弾き方・負担を減らす方法

現状では”ヘバーデン結節”には有効な治療法はないとされています。進行性の病気のため根治は望めないとも。

であれば現実を受け止めて「痛みを和らげながらギターを弾く!」方法を色々試す方が前向きです。

筆者も色々やっています。

弦を細いものに変える

一般的に弦が細いほど、指で押さえる力が少なくて済み、弾きやすくなります。一方、弦が太いほど、指で押さえる力が必要になり、弾きにくくなります。

エレキギター用の弦の一般的なゲージの種類と特性は以下の通り。

種類 サイズ(インチ) 指への負担 弾きやすさ 音の太さ ベンディング
エクストラライト 0.009~0.042
ライト 0.010~0.046
ミディアム 0.011~0.049
ヘビー 0.012~0.054

※評価・印象は個人的なものです。

弦をライトゲージからエキストラライトゲージに変更

弦の選定について筆者の場合、指への負担を減らすことが最も重要でした。

筆者の場合、それまでのライトゲージ(0.0010~)からエクストラ・ライト(0.009~)に変更しました。

数値的には少しの違いですが、弾いた印象は全く違って弾きやすく、指へのストレスはかなり軽減します。

今現在ライト以上のゲージを使っている方は一度0.009~に変更してみてはどうでしょうか。

ジャンルによっては変更しづらい場合もあるでしょうが、エフェクターなどでカバーできないかなど考えながらやってみるのも良いと思います。

ただし、弦の太さは”弾きやすさ”以外にも影響を与えます。音の明瞭度、音の太さ、ベンディング(チョーキングなど)のしやすさ・・・なども考えた上で決める必要があります。。

最もポピュラーで安心できるセット。私は主にこれを使っています。

 

煌びやかな音が特徴です。ジャンルや用途で使い分けるのも良いですね。

 

余談ですが、印象的には速弾きやタッピングなどのテクニカル派はエキストラ&ライトゲージ、ブルースやメタル系およびジャズ系ギタリストはミディアム・ヘビーを使用する傾向があるかなと感じます。

  

■スーパーギタリスト達の使用弦

真意のほどは定かではありませんが、ネット情報によるスーパーギタリスト達の使用弦です。

■エクストラライト

  • エリック・ジョンソン
  • スティーブ・ヴァイ
  • エディ・ヴァン・ヘイレン

■ライト

  • ジミ・ヘンドリックス
  • スラッシュ
  • ジョー・サトリアーニ

■ミディアム

  • エリッククラプトン
  • B.B.キング
  • スティーヴィー・レイ・ヴォーン

■ヘビー

  • ダイムバッグ・ダレル
  • カーク・ハメット
  • ザック・ワイルド

 

 

弦高を低めに調整する

エレキギターの弦高には様々な基準がありますが、一般的には指板の上部から12フレットの上端までの、弦と指板の距離を測った値で表されます。この値は、高さの測り方や使用する弦の種類などによって異なりますが、一般的な範囲としては以下のようになります。

  • 高め:2.0mm以上
  • 普通:1.5mm程度
  • 低め:1.0mm以下

ただし、個人差や演奏スタイル、使用する弦の太さなどによっては、この限りではない場合もあり、弦高は演奏感や音色にも大きく影響するため、自分に合った弦高を見つけることが重要です。

弦高が高い場合

・弦と指板の距離が大きくなるため、弦を押さえる際に指が力が入りやすい

・音程が上がりやすく、ピッチが不安定になりやすい

 

弦高が低い場合

・弦と指の距離が小さく、抑える力が少なくて済むため弾きやすい

・音程が安定しやすく、ピッチのコントロールがしやすい

・フレットバズや弦のビビりなどの問題が発生することがある

 

筆者はあくまで指への負荷軽減を目的としていたので、私は弦高を低めに調整しました。

※不器用なため調整は知り合いのリペアが得意な友人に頼みました。

自分でやってみようと思う方にはこれなどどうでしょう。

 

指がフレットに対して水平になる構え位置で弾く

ギターを構える位置も、弾きやすさや指への負担に影響すると感じています。

ギターを高く構える場合

・腕を高く上げるため、肩や腕に負担がかかる

・手首を上げた状態での演奏は手首への負担が増えるため、長時間演奏をする場合は疲れやすい

・指がフレットに対して垂直にるので指に力が入りやすく、押さえるのが難しく感じることがある

 

ギターを低く構える場合

・肩や腕の負担は減る

・手首が下がった状態で手首への負担が増えるため、長時間演奏をする場合はこちらも疲れやすい

・指がフレットに対して水平になるので、指の力をうまく伝えることができ、押さえやすく感じる

自分にとって理想的な構え(位置)を見つけることが、快適な演奏を実現するためには重要です。

そのためできるだけ自宅でも座ったままではなく立って(実際のライブを想定して)練習することが大切です。

 

弾きやすいコード・運指やポジションを探す

自分の手癖や弾きやすさを考える

手癖はマンネリなど悪い印象を与えることが多いですが、一方自分にとってスムーズで自然ということです。

コードも曲の雰囲気を損なわない程度なら自分なりにアレンジしても良いと割り切ってやっています。

自分の得意なフレージングを活かせるポジションやコードを探して指への負荷を低減させましょう。

完コピを意識しすぎない

オリジナル通りに弾いてみたい気持ちは良く分かります。筆者もいつもそう思って取り組みます。

でも完コピを目指すことで指に負担がかかることもあります。タッピングやワイドストレッチなどほとんど指を酷使するテクもあります。

そんな時は筆者は潔く諦めて自分なりの、自分に出来る範囲でコピー(アレンジ)するようにします。ものは考えようでアレンジの練習してると思えば良いと思います。

可能ならば全体のチューニングを半音下げる

現在トリオバンド(CREAMのトリビュート)では、ベースと相談の上で半音下げチューニングにしています。

弦のテンションが下がるので指への負担は軽減されて弾きやすくなります。ただ、他の楽器との間でトランスポーズ(転調)が必要になるなど困難さ・煩雑さもあるのでメンバーの理解・協力が必要になります。

メリットデメリットをまとめてみると

メリット デメリット
指への負担の軽減:

弦のテンション(緊張)が下がるので、特にチョーキングなど指を酷使する奏法を多用する場合など、指への負担は軽減されて弾きやすくなります

弦の緩みによるプレイの制約:

弦の緊張が低くなるため、プレイ時に弦の振動が制約される場合があります。特に高速なリフやソロ演奏をする際には、弦の緩みによる音のぶれや不安定さに注意が必要です

ボーカルの範囲への適合:

ボーカリストにとって歌いやすい範囲に合わせることができます。高音部や難しい音域を抑えるために、ギターのチューニングを下げることでボーカルの負担を軽減できる場合があります

ギターのセットアップの変更が必要:

チューニングを半音下げる場合、ギターのセットアップを調整する必要があります。弦のゲージやナットの調整、ブリッジの高さなど、ギターの設定に手間や費用がかかる場合があります

重厚でダークなサウンド:

弦を緩めることにより、より重く、よりダークなサウンドを生み出すことができます。これは、ヘヴィなロックやメタルのジャンルにおいて特に効果的です

演奏時のトランスポーズの困難さ:

半音下げたチューニングで演奏すると、他の楽器やバンドメンバーとの演奏時にトランスポーズ(移調)が必要になる場合があります

 

練習では30分以上は続けて弾かない

夢中になると1時間くらい弾き続けていることもありますが、やはり指にはキツイ負荷だと思います。

練習では適度に(筆者は30分くらい)インターバルを置いてやることをお勧めします。

 

痛みや違和感を感じる時は迷わずテーピング

ヘバーデン結節は、特に冬場や体調がイマイチな時に指に違和感(痛みや曲がりづらさ)を感じる時があります。

そんな時筆者は、迷わずロキソニン2錠服用とテーピングをすることにして無理しないようにしています。

経験的に言って即効性は一番あります。

SNSなどで常に参考になる記事をチェックする

医学は日進月歩です。今までの常識があっさり否定されることもしばしば!。

ヘバーデン結節に関する常識や治療法も変わったり、革命的な治療法が現れるかもしれない。

SNSにも新たな情報がアップされています。玉石混交のきらいはありますが、自分なりに参考にできるものを取捨選択しながら情報を収集することが大切だと感じます。

まとめ

①弦を細いものに変える

②弦高を低めに調整する

指がフレットに対して水平になる構え位置で弾く

④弾きやすいコード・運指やポジションを探す

⓹可能なら全体のチューニングを半音下げる

⑥練習では30分以上は続けて弾かない

⑦痛みや違和感を感じる時は迷わずテーピング

⑧SNSなどで常に参考になる記事をチェックする

参考になれば嬉しいです。

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