音楽スクールはもう古い?無料でマスター!YouTubeで見つけるギター上達の秘密

ギター&バンド

シニア世代の趣味として、ギターを始める方が増えています。ギターは、手軽に始められて、長く続けられる趣味として人気です。(巻末※1.参照)

そんな初心者やシニア世代のギターライフを充実させる助けになるのが、YouTubeです。

YouTubeには、さまざまなギター講座やレッスン・コピー動画がアップロードされており、自分の好きな曲を、自分のペースで練習することができます。

この記事では、シニアだけでなくYouTubeでギターを練習(独学)するやり方とそのメリットをご紹介します。

目次

YouTubeの登場がアマチュアのレベルを一気に引き上げた

YouTubeは、世界中の様々なジャンルやレベルのギターの動画を見ることができる素晴らしいサービスです。

YouTubeを使えば、自分の好きな曲やアーティストの演奏を見ながら学習できるだけでなく、様々なメリットやコツがあります。

YouTubeの登場以前は曲を練習(コピー)するには、耳コピーかタブ譜だけが頼りでした。

それがYouTubeの登場で、プロ本人の演奏する映像やレッスンビデオが観れる夢のような?状況が生まれました。

また、講師やプロ・アマを問わず優れた技術を持ったミュージシャンがこぞってレッスンや演奏動画をアップするに至り、誰もが自宅で無料でそういった演奏を目の当たりに出来るようになったわけです。

ダッチ
ダッチ

現在60代の筆者の若いころは勿論YouTubeなどなくて、曲を練習・コピーする方法はもっぱら耳コピーか教則本(ギター雑誌の特集など)しかありませんでした。確かに耳を鍛える意味では良かったと思いますが、今考えると非常に非効率的(多大な時間を使って、精度の低いコピー)なやり方でした。

YouTubeが誕生したのが2005年2月で日本語に対応したのが2007年だそうです。まだ17-8年の歴史なんですね。でもその影響力はすさまじく、多種多様のコンテンツが無料で動画として配信されること・・・がまさに画期的でした。

シニア世代にとってYouTubeでギター学習をするメリットは、大きく分けて以下の5つです。

  • 自宅で無料で始められる
  • 動画を見ながらできるので譜面が読めなくても大丈夫
  • 好きな時に自分のペースで練習できる
  • プロ(レベル)の演奏を参考にできる
  • 音楽教室や個人レッスンは苦手という人に最適

では、具体的にどのようにYouTubeを活用すればいいのでしょうか。

ギター練習・コピーの方法は人それぞれで正解はありませんが、今回はYouTubeを活用した効率的なギター練習のやり方について紹介します。

 

YouTubeがギター学習(独学)に向いている理由

YouTubeがギター練習・上達にとって、従来の方法(耳コピー・タブ譜)に比べて効率的で優位性があると思える理由は以下のとおり。

★YouTubeでギター練習する優位性!

①好きな曲やアーティストの演奏動画を見ながら練習できる

②自分のレベルに応じた演奏・レッスン動画が多数アップされている

③情報量が多く、演奏の細かいニュアンスや表現を学べる

③再生速度やループ機能で、難しいフレーズを重点的に学べる

 

①好きな曲やアーティストの演奏動画を見ながら練習できる

視覚情報が聴覚のみの情報に対して如何に情報量が多いかを比べてみましょう。

たとえば音を聞くことから得られる情報量が8000ビット/秒であるのに対し、目でものをみることは430万ビット/秒と、実に聴覚の600倍近い情報が得られます。

 

ダッチ爺
ダッチ爺

すなわち、人が外界から得る全情報の80パーセントを目が担っているのです

★YouTubeのここが凄い!

・オリジナルの音源やライブ映像だけでなく、カバー動画やレッスン動画もアップされている

・自分がコピーしたい曲やパートを検索すれば、かなりの確率で動画が見つかる

・楽譜やタブ譜では分からないギターの音だけでなく、演奏者の姿勢や動き、指使いも確認できる

・自分の好きな曲やアーティストの演奏を見ることで、ギターコピーのモチベーションも高まる

 

②自分のレベルに応じた演奏・レッスン動画が多数アップされている

初心者~中級者であれば特に時間をかけてゆっくり練習・上達する必要がありますが、音楽教室や個人指導では時間も費用も限られているので、中々満足いく内容が得られず挫折することもあります。

これはとても残念なこと!。せっかく思い切って始めた以上、続けることがまずは最優先であり第一難関です。続けるためには、「何より無理をしないこと」、「無理なく続けられること」が大切ですよね。

そんな場合でも、YouTubeなら自分に合ったレベルや内容のレッスン動画を探すことができます。

・自分が一番しっくりする演奏・レッスン動画を探す

・無理なスケジュールを自分に課さず、リラックスしながら長続きするやり方を探す

 

③情報量が多く、演奏の細かいニュアンスや表現を学べる

ギターは、音だけでなく、弦の張り方や押さえ方、ピッキングやストロークの強弱や角度、ビブラートやチョーキングなどのテクニックによって、様々な音色や感情を表現ができる楽器です。

しかし、これらの要素は、楽譜やタブ譜ではなかなか表現(理解)できません。

・動画の画像や音声に注目して、演奏者がどのようにギターを弾いているかを観察する

・演奏者の手の動き・構え方やエモーショナルな表現を見ることで表現力と完成度がアップする

 

④再生速度やループ機能で、難しいフレーズを重点的に学べる

たとえば、曲を通してコピーする場合でも「一番の難所」とか「一番の気に入った箇所」があるものです。

そういった場合、動画の再生速度やループ機能を使うことをお勧めします。

難しいフレーズなどをコピーするには、何度も練習する必要がありますが、YouTubeでは、動画の再生速度やループ機能を使うことができます。

・再生速度を落とすことで、難しいフレーズの音や動きをゆっくりと確認できる

・動画のループ機能を使うことで、難しいフレーズを繰り返し練習できる

 

これらの機能を使うことで、難しいフレーズを効率的にマスターできます。

動画の再生速度やループ機能は、YouTubeのプレイヤーの右下にある歯車のアイコンをクリックすると、設定できます。詳細は以下を参考にしてください。

(51) 最新版!YouTubeでリピート再生(ループ)させる超簡単な3つの方法 – YouTube

 

ダッチ
ダッチ

これらにより、従来とは比較にならない時間効率と精度の高い練習が可能になります。

YouTubeでギター学習をするコツ

YouTubeでギターコピーをするメリットを紹介しましたが、それだけでは十分ではありません。

 

次はYouTubeでギター学習をする際の手順とコツを紹介します。

YouTube学習のためのコツ!

1.コピーしたい曲やパートを決める

2.曲を何度も聴いて、メロディーやリズム、コード進行などを覚える

3.ギターのポジションやフィンガリング、テクニックなどを確認

4.再生速度を落として、自分のギターと音を合わせながら練習

5.ループ機能を使って、難しいフレーズを繰り返し練習

6.動画を止めて、自分のギターだけで曲を弾けるようになる

 

1.練習(コピー)したい曲やパートを決める

まず、曲やパートを決めることが大切です。

YouTubeには、様々なギターの動画がありますが、すべてを参考にするのは無理!。

時間も労力も相当かかるし、自分に合ったものでないと効果も薄くなります。

自分の好きな曲やアーティスト、自分のレベルに合った曲やパート、自分が強化したい技術やスタイルなどを考えて、練習(コピー)したい曲やパート(リードギター or サイドギター…など)を絞り込む

 

曲やパートを決めることで、ギターコピーの目的や目標が明確になります。

また、コピーしたい曲やパートを決めたら、それに合った動画をYouTubeで探しましょう。

 

動画の画質や音質、演奏者のレベルや信頼性など考慮し、最適なYouTube動画を選びます。

 

2.曲を何度も聴いて、メロディーやリズム、コード進行などを覚える

次に、曲を何度も聴いて、メロディーやリズム、コード進行などを覚えることが大切です。

ギターコピーをする前に、曲の全体像や構造を把握することで、ギターコピーの効率や理解度が高まります。

曲を何度も聴いて、以下のようなことに注意してみましょう。

  • 曲のテンポや拍子、キーを確認する
  • 曲の構成を理解する。※イントロ、コーラス、ブリッジ、アウトロなどのパート
  • ギターのパートの確認。リードかリズムか。メロディーやリフ、コードなどは何か
  • メロディーやリズム、コード進行を確認。

 

これらのことを覚えることで、ギターコピーの準備ができます。

また、曲を聴くときは、自分のギターを手に持って、曲に合わせて弾いてみることもおすすめです。曲に合わせて弾くことで、曲の雰囲気や感覚を身体に覚え込ませることができます。

また、自分のギターの音と動画のギターの音を比べて、音の違いや問題点を見つけることもできます。

 

3.ギターのポジションやフィンガリング、テクニックなどを確認

動画を見て、ギターのポジションやフィンガリング、テクニックなどを確認することが大切です。

曲を聴いて覚えたことをもとに、動画のギターの演奏を詳しく分析しましょう。

動画を見て、以下のようなことに注意してみましょう。

  • フレットのポジションはどこか。ネックのどの位置で弾いているか
  • フィンガリング、指の使い方や押さえ方、ピッキングやストロークの方法はどうか
  • どんなテクニックをどのように使っているか

 

これらのことを確認することで、ギターコピーの方法やポイントが分かります。

また、動画を見るときは、自分のギターを手に持って、動画のギターの動きを真似してみることもおすすめです。そうすれば、ギターのポジションやフィンガリング、テクニックを身体に覚え込ませることができます。

また、自分のギターの動きと動画のギターの動きを比べて、動きの違いや問題点を見つけることもできます。

 

4.再生速度を落として、自分のギターと音を合わせながらコピーする

次に、動画の再生速度を落として、自分のギターと音を合わせながら練習することも効果的です。

動画の再生速度を落とすことで、

・動画のギターの音や動きをより明確に聞き取れる

・自分のギターの音と動画のギターの音を合わせることで、音の正確さや一致度を確認できる

・動画の再生速度を落としゆっくり練習することで、ギターコピーの基礎作りができる

・難易度や挑戦感も実感できる

 

動画の再生速度を落としてコピーするときは、以下のようなことに注意してみましょう。

  • 再生速度は速すぎても遅すぎても効果がないので、自分にとって適切な速度を見つける。
  • 動画と自分のギターの音程や長さ、強弱、クリアさやミステイクなどをチェックする
  • 動画と自分のギターのポジションやフィンガリング、テクニックなどをチェックする
  • 動画に合わせて演奏し、音や動きの違いや問題点を見つけたら、すぐに改善する

 

これらのことを注意することで、ギターコピーの実践力や自己評価力が高まります。

自分のギターの音と動画のギターの音ができるだけ近くなるようエフェクターを調整することで、ギターコピーの精度や満足度が高まります。

 

5.ループ機能を使って、難しいフレーズを繰り返し練習する

曲の完成度をあげるには、曲の中の難しいフレーズをマスターすることが必要です。

難しいフレーズをマスターするには、何度も練習することが必要ですが、YouTubeでは、動画のループ機能を使うことができます。

このループ機能を使うことで、難しいフレーズを繰り返し再生できます。

YouTubeで自動リピート再生(ループ)させる簡単な4つの方法 | イズクル (iscle.com)

・繰り返し再生することで、難しいフレーズの音や動きを徹底的に体と感覚で覚えることができる

・繰り返し練習することで、難しいフレーズのスピードや正確さ、ニュアンスを忠実に再現できる

 

続いて、注意点です。

動画のループ機能を使って練習するときは、以下のようなことに注意しましょう。

  • 難しいフレーズの範囲をフレーズの前後に少し余裕を持って、ループする範囲を設定する
  • 難しいフレーズの音や動きを確認、ループする範囲を何度も聴いて、音や動きを確認する
  • 難しいフレーズのループする範囲に合わせて、自分のギターで音や動きを真似る
  • 難しいフレーズを繰り返しループする範囲を何度も練習して、音や動きを完璧にする

 

これらのことを注意することで、ギターコピーの完成力や自信力が高まります。

また、動画のループ機能を使って練習するときは、自分のギターの音量やトーン、チューニングなども調整しましょう。

自分のギターの音と動画のギターの音ができるだけ近くなるようにすることで、ギターコピーの精度や満足度が高まります。

 

6.動画を止めて、自分のギターだけで曲を弾けるようになる

最後に、動画を止めて、自分のギターだけで曲を弾き通すことにチャレンジします。

自分のギターだけで曲を弾けるようになることで、ギターコピーの目標を達成することができます。

動画を止めて練習するときは、以下のようなことに注意してみましょう。

  • 自分のギターだけで音や動きだけでなく、表現や感情も意識して曲を弾き通す
  • 自分のギターと動画と比べて、自分のギターの演奏の良い点や改善点を見つける
  • 改善点を見つけたら、動画を参考に修正し自分のギターの演奏のレベルを上げる

 

おわりに

YouTubeでギターコピーをするメリットとコツを紹介しました。

YouTube学習のメリット

①好きな曲やアーティストの演奏動画を見ながら練習できる

②情報量が多く、演奏の細かいニュアンスや表現を学べる

③再生速度やループ機能で、気になる箇所や難しいフレーズを重点的に学べる

学習のコツ

1.コピーしたい曲やパートを決める

2.曲を何度も聴いて、メロディーやリズム、コード進行などを覚える

3.ギターのポジションやフィンガリング、テクニックなどを確認

4.再生速度を落として、自分のギターと音を合わせながら練習

5.ループ機能を使って、難しいフレーズを繰り返し練習

6.動画を止めて、自分のギターだけで曲を弾けるようになる

YouTubeでギター学習をすることで、ギターの上達だけでなく、音楽の楽しさや奥深さも感じられると思います。

YouTubeでギター学習(独学)をすることで、自分のギターの演奏に自信と満足感を持つことができるでしょう。

YouTubeでギターコピーをするのは、ギターの練習方法の一つですが、とても有効で楽しい方法です。

ぜひ、YouTubeでギターコピーをしてみてください

※.1参照

■楽器店の販売データ
楽器店の販売データによると、近年、ギターの販売台数はシニア世代を中心に増加傾向にあります。例えば、ヤマハミュージックジャパンの2023年上半期のギター販売台数は、前年同期比で10%増加しており、そのうち50歳以上のシニア世代の購入比率は30%を超えています。

■音楽教室の受講データ
音楽教室の受講データによると、近年、ギターの受講者数はシニア世代を中心に増加傾向にあります。例えば、ヤマハミュージックスクールの2023年上半期のギター受講者数は、前年同期比で15%増加しており、そのうち50歳以上のシニア世代の受講比率は40%を超えています。

■インターネットの検索データ
インターネットの検索データによると、近年、ギターの検索ワードはシニア世代を中心に増加傾向にあります。例えば、Googleトレンドによると、「ギター 初心者」の検索ワードは、2023年には前年同期比で20%増加しています

 

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