定年後の居場所さがし。再雇用なしの7年間で見つけた『心の満たされる時間』

ミニマル生活

60歳で会社を辞めました。 再雇用は選びませんでした。

正直、周りには心配されましたね。 『もったいない』とか『大丈夫か?』って。

 

まぁ、自分でも不安はありました。 将来のこと、お金のこと、人とのつながりも、全部です。

 

でもね、今ならこう言えます。

 

『お金より、もっと大事なものが見つかった』って。

意外と、すぐそばにあったんです。

今日はその話を、ちょっと聞いてもらえたら嬉しいです。」

 

目次

①:定年後の本音(疎外感と比較)

「定年して最初の頃は、平日の昼間にスーツ姿の人とすれ違うだけで、なんとなく肩身が狭い気がしました。 『あぁ、自分って、もう社会の外なんだなぁ』って思っちゃってね。

お金の心配もずっとありましたよ。

家の修繕も先送り。 車はエアコンが効かないけど我慢して乗ってたし、 旅行に誘われても、理由つけて断ったりしてました。

特にこたえたのは、会社の同期会。 再雇用された人や、出世した元役員の話を聞いてると、 『自分、なんでこうなったんだろう…』って、つい思っちゃう。

頭では分かってるんですよ。 人と比べても意味ないって。

でも、心はそう簡単には切り替えられないもんですね。 嫉妬みたいな気持ち、たまに顔を出します。」

②:「足るを知る」と「ちょっとひねくれた楽しみ方」

そんな時、自分に問いかけるようにしてるんです。 『本当に羨ましいのは、ハワイ旅行そのものか?』って。

答えは、たぶん違うんですよね。

 

気ままな気持ちとか、余裕ある雰囲気に憧れてただけなんだと思います。

そこから、『足るを知る』ってことを意識するようになりました。

 

例えば、少し欠けたお気に入りのコーヒーカップで飲む朝の一杯。 それだけで、なんか満たされるんですよ。

高い物じゃなくても、自分にとって落ち着けるものって、意外と身近にあるんですよね。

 

あとね、私にはちょっとした趣味があって。 それが、『一円も使わずに一日楽しむチャレンジ』です(笑)

午前は図書館で好きな本を読んで、 午後は神社を歩いて、野草をスマホで撮ったり。 パン屋さんを巡って、公園でのんびり食べたりもします。

これがね、なんだかんだで充実してるんです。

ちょっと“へそ曲がり”な楽しみ方かもしれないけど、 誰にも文句言われない、自分だけの時間って、最高なんですよ。」

③:「時間の居場所」

こういう日々を重ねるうちに、ふと気づいたんです。

居場所』って、何もコミュニティとかサークルだけじゃないんだなって。

 

現役の頃は、『会社』っていう場所が、自分の居場所で、 その代わりに時間を差し出してた。

 

でも今は、その時間がたっぷりあるんですよ。

自分だけの時間って、言ってみれば“何も建ってない広い土地”みたいなもんで。 そこに、どんな居場所をつくるかは、全部自分次第なんですよね。

 

好きな趣味に時間を使うのもいいし、 ちょっと休むのもいいし、 何もせず、ただぼーっとするのも、案外いいもんです。

大事なのは、誰かに見せるためじゃなくて、 『自分がほっとできる場所』になってるかどうか。

それを、私は“時間の居場所”って呼んでます。

エンディング(結論)

じゃあ、その時間の土地に、どんな居場所を建てるか?

 

それって、すごい豪邸である必要はまったくないんです。 誰かに見せびらかすものでもないし。

たとえば、友達と気軽に話す時間だったり、 庭いじりをしてる時間だったり、 喫茶店のすみっこで静かに過ごす時間だったり。

 

そういう、ちょっとした時間の中にこそ、 『自分だけの家』みたいなものがあると思うんです。

私にとっては、それが“時間の居場所”。

 

会社を卒業した今、 そういう居場所をいくつでも作れるって、 実はすごく贅沢なことなんじゃないかなって思ってます。

人生100年時代。 この、何にも縛られない時間のなかで、 自分だけの場所を作って、時々リフォームしながら生きていく。

それが、定年後の生き方の一つのかたちじゃないかと思ってます。

 

ここまで聞いてくれて、ありがとう。

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